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真言天台勝劣事・第二章 法華経が大日経に七八重勝るを示す

            真言天台勝劣事

     第二章 法華経が大日経に七八重勝るを示す

本文(一三四㌻二行~一三四㌻三行)
 問う大日経と法華経と何(いず)れか勝(すぐ)れたるや、答う法華経は或は七重或いは八重の勝(しょう)なり大日経は七八重の劣(れつ)なり。

通解
 問う。大日経と法華経とどちらが勝れているか。答える。法華経は七重あるいは八重に勝れ、大日経は七重、八重に劣っている。

語訳
法華経
 大乗仏典の極説。梵名サッダルマプンダリーカ・スートラ(Saddharmapuṇḍarīka-sūtra)、薩達摩芬陀梨伽蘇多覧(さだるまふんだりきゃ・そたらん)と音写し、「白蓮華のごとき正しい教え」の意である。経典として編纂されたのは紀元一世紀ごろとされ、すでにインドにおいて異本があったといわれる。漢訳には「六訳三存」といわれ、六訳あったが現存するのは三訳である。その中で後秦代の鳩摩羅什(三四四年~四一三年、一説に三五〇年~四〇九年)訳「妙法蓮華経」八巻は、古来より名訳とされて最も普及している。なお羅什訳は二十七品(章)であったが、後に提婆達多品が加えられ、二十八品から成る。
 内容は、前半十四品(迹門)には方便品第二を中心に「一仏乗」の法理による二乗作仏、合わせて提婆達多品第十二で「悪人成仏、畜生成仏、女人成仏」が説かれる。法華経はいかなる衆生も排除せず、妙法のもとにすべて包摂していくことから、天台大師は一念三千の法門を構築した。
 後半十四品(本門)には如来寿量品第十六において釈尊の本地を説く「久遠実成」、すなわち久遠の釈迦仏が衆生教化のために種々の姿を現じてきたことを明かし、一切諸仏を統合する本仏であることを示す。そして如来神力品第二十一で、釈尊が上行菩薩等の地涌の菩薩に滅後弘通の使命を付嘱する「結要付嘱(けっちょうふぞく)」が説かれる。
 法華経では一貫して、法華経を信行し、弘通する者に対しては、さまざまな迫害が加えられることが予言される。法師品第十には「此の経は、如来の現に在(いま)すすら猶お怨嫉(おんしつ)多し。況(いわ)んや滅度の後をや」(法華経三六二㌻~三六三㌻)、見宝塔品第十一には「此の経は持(たも)ち難し」(法華経三九三㌻)と説き、また勧持品第十三には俗衆・道門・僭聖の三種の増上慢(三類の強敵)による迫害が起こるとされ、さらに常不軽菩薩品第二十には不軽菩薩が杖木瓦石の難を忍びながら法華経を広め、逆縁の人々をも救ったことが説かれている。
 日蓮大聖人は法華経を身読されたゆえに、さまざまな大難に遭われた。松葉ケ谷の法難、伊豆流罪、さらに小松原の法難、竜の口の法難・佐渡流罪など、命に及ぶ迫害が連続する御生涯であった。しかし大聖人は、法華経弘通のために難に遭われたことが、経文に示されている予言にことごとく符合することから「日蓮は日本第一の法華経の行者なる事あえて疑ひなし」(二八四㌻)と述べられている。
 そして大聖人は「今末法に入りぬれば余経も法華経もせん(詮)なし、但南無妙法蓮華経なるべし」(一五四六㌻)と仰せのように、法華経二十八品に明かされなかった一切衆生成仏の根源の一法、すなわち仏種を、大聖人は南無妙法蓮華経として明かされた。そこに、日蓮大聖人が末法の教主であられるゆえんがある。
 すなわち法華経といっても、釈尊の説いた法華経だけをいうのではない。過去世より法華経を説いてきた仏として、序品第一で日月灯明仏、化城喩品第七で大通智勝仏、不軽菩薩品第二十には威音王仏の事跡が述べられる。それぞれの時代に、仏が自ら覚知した成仏の法を説き示したものであり、それらは、すべて法華経である。
 ゆえに釈尊滅後の正法・像法・末法という三時においても、それぞれの法華経がある。正法時代の法華経は釈尊の二十八品の法華経、像法時代の法華経は天台大師の摩訶止観、末法の法華経は日蓮大聖人が示された南無妙法蓮華経であり、これらを合わせて三種の法華経という。

講義
 第二の問答である。
 天台宗と真言宗の勝劣を明らかにされるにあたり、それぞれの宗が依りどころとする経典の勝劣を明らかにされているところである。天台宗が根本の依りどころとする経典は法華経であり、真言宗のそれは真言三部経と菩提心論であるが、その中から、最も著名な大日経を代表として取り上げられている。
 ここでは、まず、法華経が大日経に比べて七重あるいは八重勝(まさ)っていると結論されている。
 なぜ、このような結論になるのかについては、この後の三つの問答によって詳細に展開されていくのである。

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